2008年7月18日金曜日

自宅サーバ構築 No.003(Wheel設定)

SSHでのログインを、root ログイン禁止、パスワード認証禁止、公開鍵認証のみ許可設定しましたが、もうひと工夫必要です。

一般ユーザで、root になれるユーザを制限することで、悪意をもった一般ユーザが root に昇格することを避けるため、指定したユーザのみ root になれるようにします。一般的にいう Wheel 設定です。

  1. wheel グループへ一般ユーザ(hoge)を追加
    # cat /etc/group | grep wheel
    wheel:x:10:root
    # usermod -G wheel hoge
    # cat /etc/group | grep wheel
    wheel:x:10:root,hoge
  2. PAM設定
    /lib/security/pam_wheel.so が存在することを確認します。
    存在しない場合、インストールが必要です。
    # vi /etc/pam.d/su
    :
    #auth required pam_wheel.so use_uid
    auth required pam_wheel.so use_uid ← コメントを外す
    :
    特にシステム再起動などを行わなくても、設定は反映されます。
これで、特定のユーザ以外は root になれません。Linux は標準状態で多くのユーザが追加されており、パスワード設定などされていないので、原則使えないので問題は少ないのですが、それらのユーザがクラックされて、そこから root に昇格なんてことは最小限にできます。

弱点と言えば、/etc/group を眺めると root になれるユーザがわかってしまうということでしょうか。

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